かずみ☆マギカ好きのだらだら語りあと色々

魔法少女かずみ☆マギカが好きすぎて作っちゃった、俺の考察(笑)やら感想やらを垂れ流すブログ。ネタバレしてる話題もあるので気をつけてください。かずみ以外のことも話題にするかも。

「世界」を守るために

2017/08/10 [新約]おりこ☆マギカ sadness prayer 4巻

[新約]魔法少女おりこ☆マギカ sadness prayer (4) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

ネタバレ注意かもしれない感想!!!




以前当ブログでは、「新約」における織莉子の一人称について述べました。

最初は「私」と「わたし」でブレがあったのが、別編で「私」に統一され、そしてその直後に始まった新約では「わたし」に変更されました。

当時は、なにかの伏線か、とも思い、連載が進む度に変化が無いか細かくチェックしてきたものです。

終わってみれば、その実、この一人称自体がストーリー展開上に直接影響するようなことはありませんでした。


しかし、何の意味もない変更だったかと言えば、そんなことは無いのだと思います。

「新約」は、彼女が自分自身を――「わたし」を――見つけだす物語だったのですから。



幼い織莉子の幻影ともそのような会話をしていますし、そして何より、キリカの存在からも、それが伺えます。

キリカは度々「本当の織莉子」と口にしていました。何より、キリカ自身は「変わり続けること」に主眼を置いています。それは、きっと「織莉子の変わらない本質」と「ずっと変わり続けるキリカ」の対比のためだったのではないでしょうか? キリカは、彼女自身が認めるように、織莉子のために存在しているのですから。



そもそも、旧約から「私が生きる意味を知りたい」という願いだということは明示されていました。字面だけ見ればこの願いは「自分を見つけ出す」といった方向にも繋げうるでしょう。

しかし旧約の描写では、その「意味」はどちらかといえば、「クリームヒルトの出現を防いだ」という所に結実したような印象を受けます。

それに対し、新約の描写では、「わたしの世界を守るため」というところに集約されています。旧約にも存在した台詞を、別の視点で見たものとして。他の誰でもない、織莉子自身の願いとして。



その世界とは、別編のように、見滝原市や、ひいては人類社会全体といった、大きなものであり

新約のように、自分の身の回りといった、ほんのちっぽけなものであり



以前、別編の発売時に、私は、予知でクリームヒルトを見たかどうかで彼女の行動が分岐する、といったことを論じました。

その時に私が抱いていた印象は、あくまで「分岐する」でした。

勿論行動そのものはきっと「分岐する」のは間違いないと思っています。

しかし、新約を読み終えて思います。彼女の持つ二つの内面は、分岐などせずに、そもそも二つではなく、共存すると。「世界」という軸線で。



4巻には、様々な紆余曲折を経て、葛藤を乗り越え、織莉子が自分自身を肯定する場面があります。肯定した詳細な内容自体は不明ですが、それ以降の行動からするに、父親に恐れられていたはずの、祖父譲りの冷徹で手段を選ばない面は受け入れているのでしょう。

最終的な、両親に対する感情ははっきりしませんが、両親譲りの優しく穏やかな部分も、クライマックスの行動から見て取れます。

それを矛盾なく両立させているのが、「世界を守るため」という軸線でした。


両親の影響が強い織莉子ですが、少なくとも描写されている範囲において、両親が「世界を守る」といったスケールの大きな話をしている様子はありません。

織莉子の「救世」に対する志向が何に影響されたものなのか疑問だったのですが、逆に言えば、だからこそ、誰かのものではない、彼女自身の内側から生まれたものだったのだと思います。

誰の影響も関係ないのであれば、別編であっても、他の時間軸であっても、同じであるはずです。


「世界を守るために」どんな犠牲も厭わず手段を選ばず、「世界を守るために」身近な大切な人を守る。


行動や結果だけを見ると、全く違う面を持つように見えていても、その本質はたった一つであるのです。旧約でも、別編でも、新約でも。



旧約のおりこ☆マギカ1巻が発売されたのが2011年5月11日、本家アニメ終了直後のことでした。

そこから考えると足掛け6年。新約に限って考えても2013年開始ですから4年。

毎回濃密な展開でしたし、あれこれ想像を膨らませられる描写があちこちにありましたし、ずっと楽しまさせていただきました。


長い間おつかれさまでした。


とは言っても、マギアレコードに織莉子さんたち出てきますしね。

今後もおりこ☆マギカの展開はまだまだ続きますな。

まあムラ氏がどのくらい関わってるのかは分かりませんが、とりあえず楽しみにしておりますですハイ。
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